秀吉は 漱石のご先祖様の家来だった?

事実に基づいて発言や行動をしているか考えます。

ブログをはじめた理由 ①

物心ついてから祖母や父などからわたしの家のことを聞いて育ちました。

わたしは本来、家を継ぐ人ではありませんでしたので真剣に聞いていませんでした。

 

それが祖父が亡くなり兄が結婚して家に入ったのですが両親と折り合いが悪く家を出たのちに祖母、父と亡くなったのでわたしが家長の役割をすることになりました。

近所付き合い、親戚付き合い、お寺の付き合いをする中で家のことについて興味が出てくるようになりました。

 

そうしているうちに市の図書館で『小野篁遠州小野一族』という自費出版の本を見つけたのです。

その中にはわたしの本家のことも記述されておりわたしが家で聞かされていた内容と符合していることが多かったのです。

 

そこでわたしは関連する図書を読み、『小野篁遠州小野一族』で書かれていることが事実かどうか確認することを中心に家のことを調べ始めました。

著者の方を訪ね教えていただき、友人知人からも教えてもらうようになりました。

ここ10年ぐらいのことです。

 

家のことを次世代に伝えるのはわたしの役割です。

伝えたうえで家を継承するかどうかは次世代の判断だと思っています。

次世代が家のことを知らなくて継承するかどうかの判断をすべきで無いと思ったからです。

 

わたしは日中働かなくてはなりません。

家のことを精力的に調べるのは60歳を過ぎてからと思っていました。

それが昨年(2017年)のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放送されることになりました。

わたしのご先祖様の1人は 小野政直 です。 政直の下の方の息子 正親 がわたしのご先祖様です。政次 の弟になります。

 

「おんな城主 直虎」は浜松市北区にある龍潭寺などに伝わる「井伊家伝記」を下敷きに脚本が作られることは想像していました。

「井伊家伝記」では 小野政直、政次親子 は井伊家を陥れた悪者です。

 

どなたもそうでしょうが自分のご先祖様が悪者扱いされるのに良い気分にならないと思います。大河ドラマを一年間拝聴して「井伊家伝記」に書かれている内容とはかなり違う内容だったことに安堵しました。

 

しかし本当の歴史はどうだったのでしょうか?

井伊直虎が女性でなく男性だったというお話も出たりしています。

大河ドラマで明らかに間違っていることも相当ありました。

 

わたしが危惧しているのは大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放送されてドラマの内容が史実だと思う方が多くなっているように思っているからです。

NHK大河ドラマはあくまでもドラマで創作物だとおっしゃっているようですが…。

 

「おんな城主 直虎」の放送に合わせて作家さんや歴史家の方が書かれた書籍も発行されてその中の何点かも読みました。

その多くは「井伊家伝記」から推測されていることや発展的に書かれたことが多いと思いました。

それだけ戦国時代までの井伊家の資料が少ないのでしょうけど誤りも多いのです。

 

小野家の出自について根拠を示さないことを大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を担当された歴史家の方が書かれているのには大変驚きました。

わたしの出自に関する見解はその方の書かれたこととは全く異なっていたのです。

(わたしの見解は別途記事にするつもりです)

歴史家の方の見解を引用されている書籍もあったのです。

 

わたしがどうしても不思議で譲れないのは井伊家のことや小野家のことをわたしの一族に問い合わせした形跡が全く無いのです。

 

わたしの大本家には(やはり時代考証を担当された小和田哲男先生の著作にも出ていますが)井伊家の系図などが残っているようです。

 

つまり歴史家といえども真実を追求していないと思えたのです。

 

2000年11月に発覚した「旧石器捏造事件」があった後も歴史家の方たちの姿勢はあまり変わっていないのだと思ったのです。

 

事実に基づいて発言や行動してほしいって思っています。

事実を求めて行動してほしいのです。

事実かどうかわからないときはわからないというべきだと思います。

わからないのも事実だと思うのです。

「旧石器捏造事件」のように自分勝手に歴史を作ってはいけません。

根拠がないことは「仮説」とか「自説」と断るべきだと思います。

 

間違ったと認識したら「訂正」すべきだと思います。

 現代人で戦国時代に生きた人はいません。資料がなくてわからなかったり間違ったりするのは当たり前なのですから。

 

わたしも「井の中の蛙」にならないようにしたいです。

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写真はわたしの家の畑にある枯れた井戸の中です。

昨日朝撮影しました。

カエルが3匹いると思います。可哀そうですが写っているカエルは外には出られません。